昨年末あたりから、極めて精力的に新製品を連発しているオフロードサービスタニグチだが、その新製品をPRするために新たに製作したJA11Cが、ここで紹介するジムニーだ。
ジャガーの純正色「レーシンググリーン」にオールペイントされたボディに合わせるように、随所にステンレスアイテムがちりばめられているのが最大の特徴。もちろん、そのステンレスアイテムにも、多数の新製品が含まれている。
まず目に飛び込んでくるのがフロントバンパー。こちらは「フロント角バンパーV」という商品で、従来までのバンパーよりも、大胆に上方向に持ち上げた取付位置にしていることで、より車高が高く見えるように仕上がっている。また、純正のフロントウインカーを流用できるのだが、レンズの見える面積を意図的に小さくしてあり、シャープさも演出している。
さらに、フロントグリル内には新作のステンレスエンブレム、ドアの窓枠には「ステンレスドアピラーパネル」、リアホイールの中央部には「ホイールセンタープレート」、燃料タンクには「ドレスアップタンクカバー(上の写真の商品/この商品はスチール製)」、試作品ではあるが「LEDテールランプ取付用ガーニッシュ」などなど、新製品から試作品まで、目新しいアイテムのオンパレード状態だ。
そして、機能パーツ好きならずとも注目といえるアイテムが、エンジンルームに鎮座している。それが「クランクデコンプバルブ」。こちらの商品は、ブローバイガスの流れをクランクケース→サクションパイプへの完全な一方通行にするよう、ブローバイガス配管に大容量の1wayバルブを挟むというもの。これにより、エンジンのレスポンスが大幅にアップし、加速性能やトルク、燃費が良くなるというアイテムだ。今までにない発想のチューニングなので、2010年のトレンドアイテムになることは間違いないだろう。
車高アップに用いられているサスキットは、板バネジムニーの定番サスペンションの「無双懸架サスキット」のフラッグシップバージョンに当たるS-SPEC。これをベースに、幌車用の味付けとしてリアの4番リーフを抜いた4枚構成とし、乗り心地と路面追従性を確保している。
そして、クルマのお洒落の基本というべきタイヤ&ホイールは、ジムニー用ホイールの代名詞といっても過言ではない「レボルバーT55」のスパッタリング(サイズ 5.5JJ×16 インセット+20)に、最も売れているMTタイヤ「ジオランダー M/T+(サイズ 6.50R16)」を組合せ、ナローボディに収まるマッチングとしている。
ドレスアップ派にも実戦派にも、とにかく参考になる仕上がりのデモカーといえるだろう。