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無双懸架リーフの取付時注意点

PROFESSIONAL MAINTENANCE

 

1)リーフの装着箇所について 無双懸架は、前後左右の装着位置に合わせ専用設計してあります。

 

指示と異なる箇所にリーフを装着すると(特に左右の間違い)、極端に右側が下がった状態の車両になるだけでなく、正しく性能が発揮されません。

リーフにプリントされたアルファベットに従い、正しい位置に装着してください。

 

左前用・・・F-L     右前用・・・F-R

左後用・・・R-L     右後用・・・R-R

 

※なお、リーフ単体にも装着方向に前後があります。詳しくは2)の『リーフの「アイ部」について』をご覧ください

 

 

 

 

2)リーフの「アイ部」について 発売以来、非常に問い合わせの多い項目です!! リーフの部位名で、ゴムブッシュを装着する箇所を「アイ」と言います。

 

このアイの形状を見ることで、リーフ単体の前後方向が正しく見極められます。

 

まずは大ざっぱに、リーフ及びフレームの「どのアイの位置にどのブッシュが装着されるのか?」を、この画像を見てしっかりとご確認ください。

 

 

 

【フロントリーフ前側の形状(シャックル装着側)】

アイ部の大きさが最も小さく、フレーム側のシャックルを装着するアイ部と同一のサイズです。

従って、使用するブッシュサイズも、フレーム側のシャックル用ブッシュと全く同じになります。

 

※タニグチ製ブッシュの場合「Sサイズ」という表記になります。

 

 

 

 

【フロントリーフ後側の形状(ピボット側)】

アイ部の中央付近からリーフがスタートする形状になっていますが、この形のアイを「ベルリンアイ」もしくは「ベルリン巻き」と呼びます。

フロント用リーフの場合、ベルリンアイ側を後側に向けて装着します。

また、ここに使用するブッシュですが、ブッシュの外周が歯車のような形状になったピボット用ブッシュを使用し、さらに、純正の金属製カラーを押し込んだ状態で車両に装着します。 ※タニグチ製カーボンブッシュをご使用の場合、ブッシュの外周は歯車のような形状には仕上がっていませんのでご注意ください。

 

※タニグチ製ブッシュの場合「PMサイズ」という表記になります。

※上の文章にある金属カラーを使用せずに車両に装着した場合、ボルトを締めた際にピボット部のブラケットが変形してしまい、車両側の破損原因になります。

 

 

 

【リアリーフ前側の形状(ピボット側)】

★リーフ単体の前後を、誤って逆に組んでしまうケースが非常に多発していますのでご注意ください!!★

フロント用リーフのピボット側と同様に、アイ部の中央付近からリーフがスタートする形状になっていますが、この形のアイを「ベルリンアイ」もしくは「ベルリン巻き」と呼びます。 リア用リーフの場合、ベルリンアイ側を前側に向けて装着します。

また、ここに使用するブッシュですが、付属している緑色のカーボンブッシュを使用し、さらに、付属している金属製カラーを押し込んだ状態で車両に装着します。

 

※タニグチ製カーボンブッシュをご使用の場合、ブッシュの外周は歯車のような形状には仕上がっていませんのでご注意ください。

※タニグチ製ブッシュの場合「PMサイズ」という表記になります。

※上の文章にある金属カラーを使用せずに車両に装着した場合、ボルトを締めた際にピボット部のブラケットが変形してしまい、車両側の破損原因になります。

※無双懸架S-specをご注文の場合、付属のカーボンブッシュは使用せず、ブッシュセットとして同封しているウレタンブッシュをご使用ください。

 

 

 

 

【リアリーフ後側の形状(シャックル側)】

JA11純正リーフのリアシャックル部の形状に合わせた、大きいブッシュが装着できるアイになっています。

タニグチ製ブッシュの場合「Mサイズ」という表記になりますが、パッと見た感じ、PMサイズもMサイズも同じように見えます(カーボンブッシュの場合)。

 

この見分け方は、ブッシュの中央に開いた穴が、大きい方がPMで小さい方がMになります。

従って、この位置に使用するブッシュは中央に開いた穴が小さい方を使用してください。

 

 

 

 

3)リア用5番リーフについて 無双懸架は出荷時「フロントは5枚構成。

リアは4枚構成で、5番リーフが付属品」という荷姿になっています。

 

さらに、インターリーフ(白くて、中央部に穴の開いた、四角い樹脂製の板)が6枚と、サイレンサーパッド(黒くて、裏側に出っ張りのある丸い樹脂パーツ)が4個付属しています。

装着作業をする前に、車両の種類や使用用途、好みなどに合わせ、次のとおりに組み直してください。

 

 

【インターリーフの使い方】

5番リーフを装着する際に組み合わせて使用します。インターリーフについては、重ねる枚数が多いほど、小さなストローク時に5番リーフが効きにくくなるので、乗り心地がマイルドに仕上がります。

 

 

【サイレンサーパッドの使い方】

 

サイレンサーパッドに関しては、5番リーフの両端に必ずご使用ください。

 

 

【5番リーフの使い方】

 

●バン車全般(幌車でもハードな乗り心地を好む方) リアリーフが5枚構成になるように、付属の5番リーフを装着してください。

その際『ベルリンアイ側に5番リーフの長い側が組み合わさるように』装着します。

 

●ややソフトな乗り心地を好む方 付属の5番リーフを装着せずに4枚構成のリーフとしてご使用ください。

※なお、4枚構成で使用した場合、ヘタリに対して不利になるほか、使用の期間にかかわらず保証の対象にはなりませんのでご注意ください。

 

●SJ30や幌車に使用する場合(バン車でもソフトな仕上がりを好む方) リアリーフの4番目と、付属の5番リーフを差し替えた4枚構成で装着してください。

その際『ベルリンアイ側に5番リーフの長い側が組み合わさるように』装着します。

※なお、4枚構成で使用した場合、ヘタリに対して不利になるほか、使用の期間にかかわらず保証の対象にはなりませんのでご注意ください。